バルセロナのドス・ファンタスティコは魔術師でした

モンジュイックスタジアム

有名な観光地では、よく日本人は「カモにされる」と言われます。

カモを辞書で引くと

鴨は騙されやすい鳥として知られる。
ここから騙しやすい人、利用しやすい人のことを鴨という。
簡単に詐欺にひかかる人、度々詐欺にあうような人を指して使うことが多い。

だそうです。

で、バルセロナを観光中のお話。

モンジュイックの丘を登っていたところ、背中にビシャっと何かをかけられた感覚がした。
「ん?何かくさいぞ?」
背中を少し触ってみると嫌な感じ
「なんじゃこりゃ?」

2人のカップルが近づいてきて、神妙な顔をして話しかけてきた。
たぶん「大丈夫か?」と言いながら空を指差して、鳥的な言葉を言っている。
「あ、逃げちゃった」みたいに。
自分の目を指差してジェスチャーを交え、「私はみていたよ、あなたの背中に鳥が一発ウンチをかましたよ」って。
その見ていた経緯の説明をしながら、カップルにビシャっとなった背中を丁寧に拭いてもらう。
そして「バーイ、これはあげるから自分で拭きな」とタオルとティッシュをいただく。忙しいのかすごい勢いで去っていった。

何ていい人達なんだ。本当にありがとう。うんこは食らったけど、良い人はどこにでもいるもんだ、素晴らしい思い出ができた。
今日は宿に帰って、シャワーを浴びてゆっくりしよう。

で、翌日。
次の観光場所、ティビダボの丘に行くバスに乗るためお金を探そうとしたところ…
旅行用財布にお金が入ってないことに気付いた。

昨日、銀行でおろした500ユーロ(約6万7000円)がない!
え、無くした?そんなはずがない。シティ銀行に行き、1週間分の資金を旅行用財布に詰めて、右足横のポケットにしまいこんだ。その後に行ったのはモンジュイックの丘だけ。お昼ご飯も夜ご飯もクレジットカードしか使ってない。カードは別のカード用財布にしまってあるため、旅行用財布は一切開けてない。記憶違いか?そんなわけない、間違いなく500ユーロおろし、財布につめた記憶が鮮明にある。

あの時か?カップルに背中を拭いてもらいながら話をしてた時。
なぜ、急に「バーイ」と言ったのか?
仕事(スリ)が終わったからだ!
でも本当に?あの時間で?できるの?手品じゃん!
どこを探しても500ユーロがない。

さすがにモヤモヤしたので、観光そっちのけで警察に被害届を出しに行きました。旅行保険に入っているから被害届はもらっておこうと。
英語の喋れるスペインの警察官に片言の英語しか喋れない日本人が説明すると。呆れた感じ、またかよみたいな態度をしてきた。

スペイン人警官「どこで?」
自分「モンジュイックの丘」
スペイン人警官「どのあたり?」(地図を出して)
自分「この通りあたりかな」
スペイン人警官「あーよくあるパターンでよくある場所だ(次の日まで気がつかないなんて日本人はおめでだいな)」
カッコ内はスペイン人警官がスペイン語で独り言のように言っていたことを想像で。

本当に次の日まで何も気が付かなかった。
まるでマジシャン、イリュージョンだ。夢をみているようだったので、ファンタジーだ。
その芸当でお金を稼げばいいだろうに。コンビ名は「ドス・ファンタスティコ(すごいやつら)」でいいだろう。

よくあるパターンということでモヤモヤは解消されたが、カモ1回500ユーロはやっぱり高いです。

バルセロナTシャツ
警察の帰りに買ったバルセロナTシャツ
ペーパーC級コーチ
日本サッカー協会(JFA)のC級コーチライセンスを取得してから一度たりとも指導経験がない。コーチングライセンスの更新に必要な40ポイントをどう取得しようか毎日悩んでいる。海外を中心に毎週2、3試合サッカーをテレビ観戦し、新戦術の動向を探っている。学生時代、スポーツ経営学を学んだこともあり、最近はサッカークラブ経営にも興味津々。そんなペーパーC級コーチが様々な角度から「サッカーとは何か?」を考えます。

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