カウンターアタックとは?

カウンターアタック

サッカーでは自分たちより強いと思われるチームに勝つ方法が存在する。
今も昔も変わらない、ずっと残り続けてる戦術がある。
弱者を強者に変える、それがカウンターアタック。

自分はカウンターが好きです。
相手が守備陣形を立て直す前に攻め切ってしまう、チーム戦術と個人戦術の中間あたりに位置しているような。
近くにいた2、3人で即興演奏をしているような感覚があり、とても好きです。

近年のカウンターといえば。
ボールポゼッションしてて、ボールを失ったら即時ボール奪取し、ショートカウンター。
カウンターといえばショートカウンターみたいになってきた印象がある。

昔からのカウンターアタックといえば。
自陣でボールを奪い、2、3人が猛烈な勢いで、ボールを追い越し、ゴールに突進していくようなカウンターアタック。
こんな昔ながらのカウンターを成功させてるゲームの記憶が最近ないなと感じていたら、
10月終わりに、これはすごいと思わせるカウンターを2つも見ました、違うリーグで。

同じ週に見事なカウンターを見せてくれた2試合。
2021-2022 第9節 ブライトンvsマンチェスター・シティ
2021-2022 第10節 バルセロナvsレアル・マドリー
(クラシコという特別な感じもなくなってきました・・・)

まず、ブライトンvsマンチェスター・シティ

ブライトンがマンチェスター・シティ側の左ペナルティエリアまで侵入、ブライトン3のククレジャのパスをマンチェスター・シティ16のロドリがカットしてはじまったカウンター。

ブライトン対マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティのカウンター

後ろからボールホルダーの20ベルナルド・シウバを追い越してパスをもらい、全力で走り切った10グリーリッシュ。教科書に載せたい綺麗なカウンターでした。
オフサイド気味の47フォーデンをおとりに使った、20ベルナルド・シウバのスピードを殺さないパスも素晴らしい。見事なカウンターですが、ブライトンのディフェンスは一か八かのオフサイドトラップよりペナルティエリア付近まで下がり、時間を稼ぐべきでした。パスミスをしたブライトン3ククレジャがものすごい勢いで自陣に戻ったの追いつけなかった。

次、バルセロナvsレアル・マドリー

こちらもペナルティエリア内のバルセロナ9メンフィス・デパイのトラップの隙をつき、マドリー4アラバのボールカットからのカウンター。
マドリー4アラバはボールを取ったら、マドリー20ヴィニシウスにボールを預けて左サイドを駆け上がる。
ボールを取られたバルセロナ9メンフィス・デパイはマドリー4アラバを追う(ボールを取られた本人なので当然の行為)。ヴィニシウスは駆け上がったアラバにパスを通すと思いきや、右サイドのマドリー21ロドリゴにパス。

逆サイドのロドリゴにボールが出た時点で、9メンフィスはアラバを追うのをやめた。
このカウンターが成功したポイントになる。

ロドリゴが持った時点で、近くにいたベンゼマはロドリゴの右前に走り出す。
2人の動きに対応するためにポジションを動かすバルセロナのセンターバックの2人。
ロドリゴはその動き見て、9メンフィスから追われなくなった4アラバにパス。
フリーになれた4アラバは余裕をもってシュートを打つことができた。

バルセロナ対レアル・マドリー
レアル・マドリーのカウンター

カウンターの意味を調べると反撃や速攻と出てくる。
カウンターアタックとは「速く攻める」ということになる。
サッカーのカウンターでゴールが決まるまで、平均でパスの本数は2〜3本程度、時間にして5〜8秒ほど。
まさに、今回の2つはそれに当てはまる。

また、こんなデータも。

パスの91.5%は4回以上つながらない。
サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れかより

カウンターアタックはサッカーというスポーツそのものかも知れない。

ペーパーC級コーチ
日本サッカー協会(JFA)のC級コーチライセンスを取得してから一度たりとも指導経験がない。コーチングライセンスの更新に必要な40ポイントをどう取得しようか毎日悩んでいる。海外を中心に毎週2、3試合サッカーをテレビ観戦し、新戦術の動向を探っている。学生時代、スポーツ経営学を学んだこともあり、最近はサッカークラブ経営にも興味津々。そんなペーパーC級コーチが様々な角度から「サッカーとは何か?」を考えます。

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