フィオレンティーナの紫は情熱の色

イタリアのフィオレンティーナというチームが好きです。
ジャンカルロ・アントニョーリ(さすがに生では見ていない)、ロベルト・バッジョ、バティステュータ、ブライアン・ラウドルップ、シュテファン・エッフェンベルク、ルイ・コスタなど魅力的な選手を連れてくる。有望な選手はビッグクラブへのステップアップ前のクラブになっている。今もその光景は変わらない気がする。
かつてのイタリア代表エンリコ・キエーザの息子である、フェデリコ・キエーザはユベントスへ、近いうちに結果を残しているドゥシャン・ヴラオヴィッチは次のチームに移るでしょう。今では選手の移籍は大きなビジネスになっている。ボスマン判決以降はそれが顕著。クラブやサポーターもそれを理解した上で送り出している感じがあり、以前のように裏切り者扱いされるケースは稀になっている。

裏切り物扱いされた代表格がロベルト・バッジョ。
フィオレンティーナからユベントスに移籍した際はフィレンツェで暴動騒ぎにまでなったと雑誌には書かれていた。
バッジョのDVDにも暴動映像があり、当時のバッジョの人気ぶりを確認することができる。
ユベントスに移籍した初年度にフィレンツェでのゲームで、PKを拒否したのは有名。しかも代わりに蹴ったデ・アゴスティーニが外す始末に。
フィレンツェのスタジアムから引き上げる際にはサポーターから投げ込まれたフィオレンティーナのマフラーを首に巻く行動も話題になった。
イタリアでよく言われる「squadra del cuore」を行動で表現した形になったのかと。

イタリアのフィオレンティーナというチームがなんとなく好きなのです。
2000年代初めに会長であるヴィットーリオ・チェッキゴーリの強引な経営により、破産消滅した時は衝撃を受けた。
フィオレンティーナが消滅?そんなことがあっていいのか?さえ思ったものでした。
ちょうどその頃はボスマン判決後で、スター選手を買い漁ることが頻繁に起こっていた。
その背景にはイタリアのテレビ放映権の高騰があげれらる。当時のイタリアの場合、テレビ放映は国営放送のRAIが握っていた。
テレビ放映権がリーグの一括管理からクラブごとの個別となり、いままでの放映権収入は何倍にも膨れ上がっていた。
目先の放映権収入と勝利に目が眩み、健全なクラブ経営ができなかった。
ワンマンなオーナーがいるクラブの典型的な末路というか、テレビ放映権料バブルがもたらした負の象徴というのか。
こういうフィオレンティーナみたいなクラブをひとつでもなくすため、UEFAは2010年ごろから段階的に「ファイナンシャル・フェアプレー」を導入しはじめたのだと思う。
ファイナンシャル・フェアプレー」についてはもう少し調べてからこのブログに簡単に書こうかと。

イタリアのフィオレンティーナという紫のユニフォームが好きなのです。
セリエC2からの再出発したときには鳥肌が立ちました。泣いてはいないですが鳥肌が立ちました。
ディ・リーヴィオやトリチェッリ、ロッビアーティにバイアーノ、マッシモ・オルランドにカルナッシャーリ、忘れられない選手がたくさんいます。
選手の名前を思い出すだけで、フィオレンティーナは胸を熱くさせるのです。
まとめるとフィオレンティーナが好きなのです。

rigano
クリスチャン・リガノのユニフォーム
ペーパーC級コーチ
日本サッカー協会(JFA)のC級コーチライセンスを取得してから一度たりとも指導経験がない。コーチングライセンスの更新に必要な40ポイントをどう取得しようか毎日悩んでいる。海外を中心に毎週2、3試合サッカーをテレビ観戦し、新戦術の動向を探っている。学生時代、スポーツ経営学を学んだこともあり、最近はサッカークラブ経営にも興味津々。そんなペーパーC級コーチが様々な角度から「サッカーとは何か?」を考えます。

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