ゲーゲンプレスとは?6秒間のプレッシング

ゲーゲンプレスとは

ボールをつないで攻撃している時、敵陣内でボールを失った時から、相手のカウンター局面に対して6秒間はプレッシングに行くという決まり事がある守備戦術。

6秒以上になると相手にスペースと攻撃のチャンスを与えてしまう。
攻撃時にミスをしてボールを失った時に素早く奪い返すアクションを起こすためには最終ラインを上げる必要がある。最終ラインをあげれば、その背後には広大なスペースができるので、相手が自由に使える空間を与えてしまう。
だから、ボールを失った瞬間に相手のボール保持者にプレッシングをすることで、自由にボールを前に蹴らせないようにする。蹴らせないプレッシングができるなら最終ラインを上げることができる。

6秒という時間内に相手陣内でボールを奪うことが大前提としてある。極端に言えば、相手陣内にボールを蹴り込み、トラップする瞬間、パスを繋ごうとする瞬間、相手がマイボールになって、これからボールをつないで攻撃するぞとなった瞬間を狙うのがゲーゲンプレスと言える。

しかし、ゲーゲンプレスを使うチームは自分たちでゲームをコントロールするためにボールポゼッションが高いチームに多いのが事実。

ゲーゲンプレスを構成する要素にはチーム全体でボールに向かっていく動きだけでなく、ボールを失う前のポジション取りも含まれる。各チームのゲームモデルやプレー原則によってはいくつかの型が存在する。

チームによっていろいろと型がある中、ゲーゲンプレスに共通するのは、チーム全体がボールを失った瞬間にスイッチを入れなければならない。チームとして連動しながらボールを失う前に、あらかじめ各選手が適切なポジションを取っていなければならない。選手間の距離が極端に広がっていたり、数的不利の状況ではゲーゲンプレスの効果は薄れる。攻撃的にコンパクトな陣形を取り、選手間の距離を近い時ほど威力を発揮する。

ここでゲーゲンプレスを成功させる上で重要となるポイントが2つほど。

1.何をどこを基準にポジショニングをとるか。
チームプレーの原則として、監督がゲーゲンプレスを行う基準はあらかじめ決めておく。
(通常のディフェンスはフォーメーションを基準としてプレスを行う。)

2.どういう手段でボールを奪い返すか。
ボール保持者に対して、徹底的に圧力をかけて、ミスを誘発させるか。パスコースを限定させて、パスカットをするかなど、奪い返し方は様々ある。

6秒間の激しい動きの中でボールを奪い返せなかった場合、残念ながら通常のフォーメーションを基準としたディフェンスに戻る必要がある。

ゲーゲンプレスするぞ

ゲーゲンとはドイツ語で「〜に対する」という意味らしい
ペーパーC級コーチ
日本サッカー協会(JFA)のC級コーチライセンスを取得してから一度たりとも指導経験がない。コーチングライセンスの更新に必要な40ポイントをどう取得しようか毎日悩んでいる。海外を中心に毎週2、3試合サッカーをテレビ観戦し、新戦術の動向を探っている。学生時代、スポーツ経営学を学んだこともあり、最近はサッカークラブ経営にも興味津々。そんなペーパーC級コーチが様々な角度から「サッカーとは何か?」を考えます。

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